こんにちは、なまけサバイバーです。今日は健康や寿命に関する話です。
厚生労働省の発表では、2016年日本人の平均寿命は女性が87.14歳、男性が80.98歳となり過去最高を更新しました。
日本は超高齢社会ですね。
ところで健康寿命と平均寿命って聞いたことがありますか?
近年、平均寿命とは別に健康寿命という新たな指標が注目されています。こちらは日常生活に支障がなく健康に暮らせる期間を指します。
「日常生活に何か影響があるかないか」といった質問をもとに算出された厚生労働省のデータでは平均寿命と健康寿命の間には10年前後の差があります。
誰しも歳をとるにつれて身体の不調が出てくるもの。そもそも「健康」とは何かと言い出すと議論が白熱しそうなところですね。
ちなみに僕は自立した生活ができる状態が健康であると考えています。
その定義でいくと、僕自身は一応は健康ということになるので自分で言っておきながら複雑な心境です(^^;
それはさておき
今回は難病発症者として「病気になって良かったか?」という問いに回答します。
病気になって良かったと思える?
僕は以前、テレビで「ガンになって良かったです」というコメントを聞いた時、「そんなわけないだろ!」と即座にツッコんだ経験があります。
僕の感覚からすると「ガンになって良かった」なんてことはあり得ない。
では、なぜガンになって良かったと言えるのだろうかと考えてみると・・・
それは、ガンになったからこそ見えた世界や得られたことがあるからに他ならない。
その方にとって今の生活が安定しているから言える事であって、安定していない状態では理解も共感もできない考え方だと思います。
僕自身はガンではないので置き換えてみると「難病になって良かった。」という表現になる。
僕自身、おそらく今後も「難病になって良かった」と心から言える日はそうそう来ないと思っています。
ちなみに発症してから2年が経過しましたが全然病状は安定していません。
難病発症により仕事はすぐクビになり、社会から隔離され、入院回数は11回、トータルで1年も入院生活を強いられています。
発症してからの人生を、1/3以上は病院で過ごしているという異常事態が発生しているわけだから、発症して良かったなんて言えるわけがないのです。
相変わらず文字に起こしてみると、なかなか悲惨で壮絶な人生になってしまったなぁと感じて、我ながら引いてしまいます。
一気にネガティブなことばかり書いてしまいましたが、だからといって悪いことばかりかと言うと実はそうでもないというのが本音です。
病気になって良くはないけれど、難病で良かったとは思う
例えば、毎日暴飲暴食を続けて好き放題な生活をしてきた結果、糖尿病になってしまった場合、後悔しきれないほど悔やむ人は多いと思います。
トレーニングに明け暮れて、ろくに身体をメンテナンスしなかったせいで大けがをしたり疲労骨折した場合も同様のことが言えると思います。
これらは、明らかに自分に原因があるから後悔したり、自分を責めたりする要素になると言えますね。
それに対し、難病発症は原因不明とされています。
発症要因には、多くの環境要因が絡み合っているとは言われているものの、基本的にはハッキリしていません。
一番関連が強いとされる「ストレス」に関しても、そもそもそれ自体が曖昧なものであるし、発症前に強いストレスを受けていた方も、まったくストレスを感じていなかった方もSLEを発症している事実があります。
つまり、自分を責める要素が全く無いということです。
過去の自分の生活を振り返った時に、「あの時、もっと自分を大事にしていれば」と思うことがあったとします。
しかし、それによって発症してしまったとは誰にも言えないわけですから、自分を責めるポイントにはなりません。
もしも、過去の行動で何かしら思うところがあるのであれば、今後はそういう生き方を改めて自分をもっと大事にするにシフトして改善していければいいだけのことですよね。
こうやって考えていくと、【難病になったことは良いことではないけれど、難病になったことで未来へ前進するきっかけをもらえた】といった前向きの考え方をすることができるようになります。
この考え方ができれば、難病になってしまったとしても決して後ろ向きになることなく前に進んでいくことができる。
難病になった後、以前の自分より成長を実感できたり、生活が変わって充実したりする割合が多くなれば、いつかは「病気になって良かったです」というコメントができる日がくるのかもしれない。
ただ、僕の場合その境地に達するのは、まだ先のお話になりそうではあります。
今日は、難病発症は不幸であるとも限らないということ、良いことばかりじゃないけれど、悪いことばかりでもないという話でした。
それではsee you next t~ime♪