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ロミプレート・レボレード使用レポート!使いかた・特徴・感想まとめ 血小板減少

投稿日:2017年11月26日 更新日:

血小板産生ロミプレート・レボレード使用レポート!使いかた・特徴・感想まとめ

 

SLE・ITP患者なまけサバイバーです。僕のような重症な血小板減少症患者にとって頼りになる薬の情報です。

あなただけにそっと教えるロミプレートとレボレード使用者が感じたメリット・デメリット等!使用レポートをお届けします!

 

ロミプレート・レボレードは、主にITP(特発性血小板減少性紫斑病)の方など、血小板減少症状が著しい方に対して使用する薬剤です。

 

基本的には免疫抑制薬であるステロイドで効果がみられない方に使われることが多く、この新薬ができてからステロイドの減量がかなりしやすくなったと言われています。

 

現在は使っている方が少なく、高価な薬とのこと。

 

僕はSLE(全身性エリテマトーデス)ですが、症状がほぼITP様の血小板減少なので、どちらもお世話になっています。

 

何度も使用を切り替えていますが、ロミプレートの方が効果が安定していると感じています。

 

それぞれに特徴があり、使用するメリットもデメリットも感じたのでまとめておきます。

今後、この薬剤を使用する方にとって有益な情報となりますように!

 

ステロイド使用者の手術条件とは?プレドニンの量・血小板値・リスクについて医師に確認した

 

レボレード

とにかく食事の制限がやっかい

 

レボレードは食事や飲み薬との相性に気を遣わなければならない薬です。

くすりを飲む場合、その前後2時間は食事を避けなければならないのです。

 

さらに乳製品の場合は4時間空けなければならないという条件があります。

 

これが結構やっかいなのです(-_-;)

 

レボレードの飲み方

僕の場合は、内臓の動きが悪いという自覚があるため食後3時間後にレボレードを飲むことにしていました。

朝飲む場合、仕事をしていると飲むタイミングが難しかったりするので、夜に飲んでいました。

 

具体的には18時30分には夕食を食べ終わるようにし、21時30分~22時頃にレボレードを飲み、薬の吸収を阻害されないように配慮しました。

 

夜の食事や飲み会の付き合いが制限されることにはなるが、薬の吸収のことを考えると夜に飲む方法が一番安全と言えます。

リウマチ科の偉い先生(ボス)に聞いた話

 

通常、ITPなどの血小板減少が強い症例でもプレドニン10㎎+レボレード1・2錠程度で血小板値が安定する方が多いそうです。

僕のようにプレドニン20㎎+レボレード4錠(最大量)使用しても血小板が1万以下という症例は見たことがないとのこと。

 

かなり効果の高い薬ではあるが、超難治症例ではレボレード・ロミプレートを使用しても太刀打ちできないという人もいる。

 

※追記

 

血液内科の世界的権威の先生から聞いた話

 

レボレードは鉄剤との相性が悪いので、使用する場合は前後4時間空けなければならない。

これはレボレードを使用する場合の鉄則になります。

 

臨床では、腸の働きが悪い方の場合、これ以上時間を空けていても鉄材を使用してしまうと効果が出なくなる方がいるそうです。

 

そういう場合も考慮して、レボレードを使用する際には、鉄剤であるフェロミア錠をフェジンの静注(注射)に変更することもあるとのこと。

 

ロミプレート

ロミプレートは皮下注射の薬です。

 

ロミプレートの会社の方に聞いてみたところ、通常は効果が出るまでに2・3週はかかるそうですよ。

 

そもそも注射には

 

  1. 静脈注射
  2. 筋肉内注射
  3. 皮下注射
  4. 皮内注射

があり、①~④に行くにつれ、持続的に徐々に効果を発揮するという特徴があります。

 

内服は胃・腸・肝臓の処理能力によって左右されるため、効果が人によって一定しないというところがあります。

一方、皮下注射は内服に比べて効果の持続時間が長く、効果も副作用も出やすい。

 

人間の体表面は、表層から皮内(表皮・真皮)・皮下組織・皮下脂肪・筋肉組織・静脈となっている。

表皮は表層から0.2㎜、真皮が2㎜の位置にある。

 

その下にあるのが皮下組織。その下は筋肉組織・静脈と続く。

この浅い範囲を、針を刺入する角度に変化をつけることで狙ったポイントに薬液を入れることができる。

 

皮内注射

ツベルクリン反応などの検査で用いられる

皮内の場合は皮膚とほぼ水平に針を寝かせて薬剤を注入する。

 

皮下注射

皮膚と筋肉の間の皮下組織に注射。

皮下の場合は10~30°程度の角度が望ましい。

 

ワクチンやインスリン注射がこれにあたる。

それ以上の角度で刺入すると筋肉に到達してしまう可能性が高くなる。

 

吸収がゆっくりで効果が長く持続する特徴がある。

 

※ゆっくり吸収させるために皮下に注射するため、針の刺入部を強く揉んだり・抑えてはいけない。

 

これで2週間も皮下にとどまり続けるのか?という疑問がものすごくあるけれど、効果に期待したいところだ。

これは、注射を打った部分に薬液がとどまっているわけではない。

 

皮下組織に注射したものが毛細血管から吸収され、血中濃度がゆるやかに保たれるという話であった。

 

筋肉内注射

静脈内注射の次に吸収が速い

 

ロミプレート使用の注意点

 

本剤投与中は、血小板数が安定するまで少なくとも4週間にわたり容量調整せずに血小板が50000/ul以上、血小板を毎週測定すること。

あくまで出血のリスクが高い場合に使用するものであって、血小板数を正常化する目的で使うものではない。

 

体重あたり1μgで計算し、最大10μgまで増量。最大量で4週間連続投与しても効果がなければ中止。

本剤に対する反応性の低下が認められた場合、または血小板数の維持が困難になった場合は原因究明が必要になる。

 

  1. 本剤に対する中和抗体の産生
  2. 骨髄繊維症の可能性

 

骨髄レチクリン増生

骨髄繊維化があらわれることがある。この場合、血球系の形態異常または血球現象を認めた場合、投与を中止するべし。

 

線維化状態のチェックには骨髄生検・特殊染色等の実施を考慮すること

 

主治医とのQ&A

 

Q「ロミプレート使用者の平均量は?」

血小板の値を安定させるために必要な使用量の平均

 

A

「日本と海外のデータで平均したところ4マイクロが平均だそうです。(最大が10)」

 

Q「ロミプレート・レボレード長期使用で起こるデメリットについて」

 

A

「骨髄の線維化が起きた場合。血小板が作られなくなる。薬を使用しても血小板が上がらない事態になる」

 

Q「ロミプレートからレボレードに薬を切り替える方法は?」

 

A

「例えば毎週月曜日に打っていたなら、次の月曜日からは打たずにレボレードに切り替えます。」

 

「切り替えた場合は、ロミプレートもレボレードも最小量から始めることになります。」

 

ちなみに僕の場合はロミプレートを週に1回使用していました。

 

特に意識せず普通に切り替えられましたが、もともとレボレードを3錠飲んでいたところからロミプレートに切り替え、レボレードに戻すときは1錠からです。

 

2錠に増やす場合は1ヶ月は継続使用をしてからでないといけないと言われました。

 

現在は3ヶ月経過して3錠に戻りました。

 

Q「ロミプレートの調整はどのように行う?」

 

A

「通常、量の増減をするか、注射を打つ間隔をあけて調整します」

 

「注射は最低でも1週間はあけないと連続では打てません。」

 

Q

「レボレード・ロミプレートの量の増減するために必要な期間は?」

 

A

「通常、2~4週間は同量で経過をみて量を変更することになっています。すぐに増減できない薬です。」

 

Q「血小板は高く保てた方がいいので、高容量使用した方が良い?」

 

A

「血小板値が高くなりすぎると、血栓ができやすくなり脳梗塞や塞栓症のリスクが高くなります。通常、血小板がある程度の数値で保てるようになったら減薬するかロミプレートの場合は使用間隔をあけて週に1回の方は2週間に1回に変更したりします。」

 

レボレードとロミプレートどちらがイイか問題

 

レボレードは内服なので、飲み方に注意しておけば管理は楽だと思います。ただし、吸収障害がある場合はレボレードの効果が減弱してしまう可能性もあるので、この点はやっかいです。

 

一方、ロミプレートは週に1回は注射をしに行かなければならない点は面倒ですが、毎日飲む必要がなく食事の心配もありません。

 

というわけで、個人的にはロミプレートの方がオススメです。実際、より効果を感じられたのはロミプレートの方でした。

 

僕の場合は、ステロイド+ロミプレート(レボレード)を使用しても血小板が保てなかったので他の治療も行うことになりました。そういうケースも稀にあるようです。

 

以上、血小板を作ってくれる治療薬レボレード&ロミプレートの使用者レポートをお届けしました!

この情報が参考になりましたら幸いです^^

 

それではsee you next t~ime♪

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