【10月10日は世界メンタルヘルスデー】です
ということで、一日過ぎましたがメンタルに関する研究データなど、学んだことを記録に残しておきます。
随時更新
野菜摂取と、うつ病罹患率
野菜をたくさん摂っていると、うつ病の罹患率が62パーセント下がることが判明
栄養神経科学の専門誌『ニュートリショナル·ニュ-ロサイエンス」は、果物や野菜をたくさん摂取することは「脳の健康維持に役立つ、非侵襲性で、自然で、安価な治療方法」であると述べている。
菜食と情動
菜食中心の人たちの情緒的健康と気分の状態に関する研究によって、肉を食べる量が少ないことは体の健康だけでなく、精神の健康にもよいことが分かっている。
研究より「POMS」(気分状態プロフィール)と「DASS」(抑うつ·不安ストレススケール)というふたつの心理テストが実施された。
POMSは気分の落ち込み、怒り、敵意、疲労感、混乱などの状態を測定するもの。
DASSはその他のネガティブな感情(絶望、無関心、快楽消失、動揺、怒りやすさ、他人に対する苛立ちなど)を測定するもの
結果、菜食中心の人たちは肉をよく食べる人たちと比較し、ネガティブな感情を経験することが少なく、活力に溢れていることが判明した。
差が出た理由として考えられることは?
血液中のアラキドン酸濃度の高い人たちは、自殺やうつ病のリスクが有意に高くなることを示すデータもある。
研究者たちはこのケースに関し、アラキドン酸の摂取が情動状態に対してマイナスに働くのではないかと考えた。
アラキドン酸をもっとも多く含む食品トップ5
鶏肉、卵、牛肉、豚肉、魚
量的には鶏肉と卵がその大半を占め、ほかの3つを合わせたよりも多い。 卵1個に含まれるアラキドン酸を毎日摂るだけで、血液中のアラキドン酸濃度はかなり上昇すると言われている。
実験
条件
- 週に1度は肉を食べる男女
- 卵や鶏肉以外にも、肉や魚も食べないよう指示し、気分の状態にどのような変化が表れるかを調査
結果
2週間以内に参加者たちの情動状態には有意な改善が見られた。
結論
「肉の摂取量を減らすことは、情動状態の改善に役立つ。特に情動障害を起こしやすい人たちにとっては重要である。」
運動とうつ病の関係性
たった1回運動するだけで気分がよくなることや、運動によってうつ病の症状が緩和されることは,数十年前から知られている。
研究
全米の約5000人を対象としたある研究
定期的に運動をしている人たちは、うつ病と診断される確率が25パーセント低いことが判明している。
うつ病の参加者たちを、定期的に運動をするグループと運動をまったくしないグループに分けて、結果を分析した。
条件
- 50歳以上のうつ病の男女を無作為にふたつのグループに分ける
- 第1グループは有酸素運動プログラムを開始
- 第2グループは抗うつ剤セルトラリン(製品名ゾロフト)の服用を開始
その後、4カ月以内に抗うつ剤を服用した第2グループは、平均的に気分が非常に向上し、うつ病の状態を脱することができた。
抗うつ剤を使用せずに週に3回集まって運動していた第1グループにも、同様の強力な効果が表れた。 運動には抗うつ剤と同等の効果があると考えられた。
追加調査
「週に3回集まって運動していた」ことで「運動そのものの効果ではなく、社会的な刺激を受けた影響があり気分が向上した可能性がある」
と考え、追加調査が行われた。
条件
・参加者を3つのグループに分ける
・第1グループは運動のクラスに参加
・第2グループは抗うつ剤を服用
・第3グループは各自で定期的に運動
結果
グループでもひとりでも関係なく、定期的に運動した場合は抗うつ剤と同じくらいうつ病を寛解させる効果があることが判明。
参考資料
先日購入した、良書。400ページ越えの辞書なみにゴツイ本です。
食事のせいで、死なないために[病気別編] もっとも危ない15の死因からあなたを守る、最強の栄養学
ハッキリ言って読みやすい書籍ではありませんが、食事と健康に関する意識が大きく変わるほど素晴らしい内容でした。興味がある方は、要チェック!
まとめ
定期的な運動と肉の摂取量を減らし野菜を多く摂取することで、うつ病の罹患率が下がり、気分障害の改善に役立つことが証明された。
定期的な運動と適切な食事をすることで健康は作られているということがよく分かる内容ですね。
重度の気分障害や、うつ病状態では運動する気力も起きないことがあると思います。そんな時は、食事に目を向けて肉の摂取量を減らしてみると効果がみられることもあるかもしれません。
薬に頼る方法が確実なのかもしれませんが、他にもできることは色々あるという事が証明されてきているようです。
健康は自分で管理していきたいものですね。なまけサバイバーでした!
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それでは、see you next t~ime♪