みなさん、お久しぶりです。
昨日、9回目の入院から退院してきました。なまけサバイバーです。
ご心配おかけしましたが、無事生還してきました。
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ちょっくら手術してきます。
といってもハイリスクなため手術ができずに断念という形になりまして・・・
ステロイド使用者が手術をする場合、ただ手術をする健常者よりもリスクがあるのです。
今回は、そのあたりの情報をまとめます。
ちなみに現在の僕はプレドニン20㎎服用中です。
ステロイド使用者が手術をするための条件
外科医から以下の条件を示されました。
①プレドニンを10㎎以下に減量すること
②血小板値が8万~10万あること(せめて2日はこの数値を維持)
手術するならプレドニン減量が必要
外科医からはプレドニンを10㎎に下げるよう言われました。
緊急性がある場合は、通常より早いペースで3日ごとに5㎎ずつ減らしたりして一気にプレドニンを下げることもあるそうです。
しかし、具合が悪くなる方もいるので通常は体調に合わせて減量するようです。
ステロイドは無理な減量が危険な薬です。
僕の場合はプレドニン20㎎の時点で血小板が10000以下という数値がずーっと続いています。
この状態でプレドニンを下げると、さらに血小板値が低下するのでプレドニンの減量ができませんでした。
プレドニン20㎎で手術はハイリスク
プレドニンを10㎎に下げるのが難しいのであれば、20㎎で手術はできないのかと聞いてみました。
すると
生命の危機などの緊急事態以外はしないと説明されました。
ステロイド使用量が多いほど感染症にかかりやすい。
それよりもさらにやっかいな一番の問題は「縫合不全」になること。
つまり、手術後に傷がくっつかないということ。
例えば、プレドニン20㎎使用している「胃がん」患者の場合は手術をしてもらえない。
大腸がんの手術の方は、手術ができても大腸の縫合ができない(大腸同士がくっつかない)という事態になるので、通常はしないそうです。
そういう事態になるので原則はプレドニン20㎎では手術の選択はしない。
血小板は8~10万必要
手術時は出血するので血小板が大きく失われてしまうそうです。
そのため、血小板が少ない場合は手術前に免疫グロブリン療法や輸血をして一時的に血小板をUPさせて手術に臨む。
ただ血小板が少ないだけではなく、その破壊が起こる疾患(血小板減少症状)の患者はであると話は変わってくる。
僕の場合は、血小板破壊が非常に強いうえ輸血やグロブリン療法の反応が悪いのです。
さらに、無理やり血小板数値をUPさせても数日で一気に数値が急降下してしまう傾向にあります。
そうなると手術中はなんとか血が止まっても術後に出血してきてしまうリスクも高く、安全に手術が行えないとのこと。
本来、安全に手術をするためには8~10万の血小板が1週間くらい保てないと怖いと主治医は言っていました。
僕の場合は肺なので、考えられる最悪のケースはというと・・・
肺の部分切除をして肺を縫合しようとしても傷がくっつかず、さらに血小板が低すぎて血が止まらない。
この事態に陥った場合、血小板輸血をして止血を図ることになる。
ところが、血小板減少症状が強い場合、血が止まらない可能性も十分に考えられる。
そうなれば止められない出血に、なす術がなく死んでしまう。
病変がキレイに無くなっても、患者が亡くなってしまうなら本末転倒というわけです。
医師
「手術を行うのはリスクが高すぎます」
僕の場合、リスクが高いとか現実的ではないという話ではなく、実際は手術不可能という話でした。
こうして手術は断念せざるをえない状況となったのでした。
えっ?じゃあ、なんで今まで手術の話を進めてたんだ…
主治医もRYUICHIも「もう手術した方が早いですよ」とか「今のままでは治療が進みようがない」とか言っていたのにね。
血小板が異常に低い上に上がりにくいことは最初から分かっていたのに(・・?
意味が分からん。
外科との関係性などの大人の事情なのか?(・・?
頑張って奮い立たせて、ようやく決意した手術ができなくなるというまさかの展開になった。
この時から気持ちのモヤモヤは人生最大とも言えるほど強い嫌なものだった。気が抜けたというか、一言で言うと、かなりやる気がなくなった。
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まとめ
ステロイド使用者の場合、手術のリスクは健常者より明らかに高くなります。
感染症や縫合不全だけでなく、病状が悪化してしまう方も少なくないと聞きます。
個人的には、ガンや交通事故での緊急手術なら別ですが、そうでなければ手術は避けた方がいいと感じました。
本当に手術に臨んで大丈夫かな?嫌だなと、ほんの少しでも思うようならしない方がいいでしょう。
どうしてもリスクが低いとは言えないので、思いもよらぬ合併症が起きた場合に後悔しきれないということになりかねません。
手術をするメリット・デメリットをじっくり考え、医師と話し合いって納得した上で選択されることをオススメします。
今後、手術する事態が起こらないことを願って生活していきたいものですね。