あまいもの大好き、なまけサバイバーです。
本日は、退院後6日目。のんびり暮らしているつもりですが、けっこう色々あってバタバタしています。
元気ではありますが、身体の中は嵐になっているかもしれません。ちょっと怪しい感じ・・・
最近、食事と健康の関連が気になっています。
我が国では現在、糖尿病の患者数は1000万人だそうです。おそろしいですね。もはや他人ごとと言っていられる状態ではないと言えます。
そんななか、以前から観たかった映画がレンタルショップに置いてあったのでさっそく観てみました。
映画 あまくない砂糖の話を観た感想・ネタバレ
あまくない砂糖の話(THAT SUGAR FILM)
原題が、まったくと言っていいほど、そのままのタイトルなのに対して邦題のセンスがすごいね。 甘くない砂糖の話(THAT SUGAR FILM)という映画です。
映画館でも上映されていなかったので、ずーーーっと前から観たかった映画です。
★ここから先は思い切りネタバレになりますので、ご注意を!★
最終結果は書いてしまいましたが、砂糖や食品業界の闇が暴露されたりもしているので、映画を観ると衝撃を受ける部分が多々あります。
その辺はネタバレしませんので、興味がある方は映画を観てみてくださいね。
映画のあらすじ
俳優デイモン・ガモーは、オーストラリア人は平均で一日にスプーン40杯分の砂糖を摂取している事を知り、自らの身体を使って実験することを決意。
60日間の人体実験を開始!
お菓子やジャンクフードなど明らかに砂糖の多い食品は避け、ヨーグルトなどの “ヘルシー "な食品だけでスプーン40杯分の砂糖を毎日摂取しながら体と心の変化を記録していく。
実験者は、普段から砂糖を摂取しない生活をし、6年前に禁酒しているので健康体であり、肝臓に対する砂糖の影響がみやすかったといえる。
60日間の実験中、砂糖を摂り続けるガモーの心と身体に重大な変化が現れ始める!!!
いったいどうなってしまうのか!?
といった内容になっています。
映画を作成した動機
主演(ガモー監督)より
「砂糖の評価が分かれていると知り、映画を作ろうと思った」
「毒」という意見と「活力源として不可欠」という意見がある。
どちらが本当か分からないので、自分の身体を実験台にして確認した。
砂糖の摂取基準
2015年にWHOが新たな推奨摂取量を発表
1日の摂取カロリーの約5パーセント、つまり24~25グラムでスプーン約6杯分。
多くの人は30~40杯摂取している。
衝撃の結果
1日スプーン40杯の砂糖
60日間でスプーン2400杯分の砂糖を食べた結果
健康体だった男性の身体に起こった変化とは!?
実験終了後、1週間後の採血により健康状態をチェックしたところ・・・
カロリー摂取量は1日2300kcal
実験前の生活と同じで運動量も同様であったが・・・
結果は・・・
体重8.5㎏増加
体脂肪は7%増加
ウエストは10cm増加
・肝臓・
健康度を測るためにみた基準はALT
最初の1ヶ月でこの数値が40近く増え、安全圏を優に越した。
脂肪肝になるとインスリンが正常に働かなくなり、2型糖尿病が誘発される。
・トリグリセリド・
血中の脂肪を示すトリグリセリドは正常値の0.08→1.5まで増加(危険な数値)
この数値が上がると、悪玉コレステロールも増える。悪玉の増加は動脈硬化を引き起こし、心臓病に繋がる。
健康的な脂肪から、糖分の多い食品に変わったこと。
気分の変化
ガモーは、今回の実験で一番感じたことは「気分の変動の大きさ」だったという。
「砂糖を摂取すると、すぐに気分がハイになることが分かる。その後45分くらいは持続して、その後は、ものすごくだるくなってボンヤリした状態になる。砂糖を食べると戻る」
研究からも、「砂糖を摂取すると集中力が一気に高まり、その後、一気に下がる」ということが判明している。
これは幸福感とは違い興奮した状態
血糖による気分の変化
お菓子やフルーツジュースなど糖分が多く含まれた食物を食べる
↓
血糖値が瞬間的に上がる
↓
脳内でエンドルフィンが分泌されるため快感・多幸感を覚える
↓
すぐにインスリンが分泌されて血糖値が瞬間的に下がる
↓
血糖値が下がると脳は幸せを感じなくなり、アドレナリンなどのストレスホルモンが分泌される
↓
脳に信号を送る
↓
また血糖値を上げたくなり、甘いものを欲する
↓
糖分が多く含まれた食物を食べる
という悪循環が起こる。
血糖値の乱高下によって、精神的に不安定になる可能性がある。
アドレナリンは不安感を引き起こす。
気分まで操作されてしまうとなると、タバコやドラッグと同様に依存症になってしまう方がでる理由も頷けます。
まとめ
摂取カロリーは変わらず、ジャンクフードも避けて食事をしていたにも関わらず、明らかに健康を害した。
体重・ウエストは激増、今の肝臓の状態では肝硬変のリスクが高く、インスリンの機能不全も起きうる。
注目すべきはカロリーそのものではなく、カロリーの摂取源である。
砂糖の摂取によって健康を害す可能性が高いことが示された。
実験終了後に砂糖を摂取しない元の生活に戻した結果はというと・・・
身体のだるさや、睡眠障害、砂糖を異常に欲する状態が辛かったとのこと。
禁煙と同様の苦しみがあったそうです。
ところが、2ヶ月後、彼は活力を取り戻し、顔色も改善、精神面の安定も図れたとのこと。
血液の数値も以前の状態に戻り、体重もウエストも減少、肝臓の状態も元の状態に戻せることを証明しました。
果糖の摂取を辞めれば、簡単に元通りにできるとのこと。
何事も「適量」を考える必要があるということですね。
健康食品と言われるものでも、食べ過ぎれば害になる場合もあります。
まさに【過ぎたるは猶及ばざるが如し】ということですね。
ちなみにサッカー長友選手が最近出した本を読みましたが、長友選手も白砂糖を一切断つ食生活を実践した結果2.3ヶ月で身体のキレが良くなったり集中力が増したりという効果を実感できたそうです。
その食事を変えて身体が変わったという話はコチラの書籍に書かれています。さすがにプロアスリートとして専属シェフを雇っているだけあって、食事と体調についての実体験がリアルで面白いですよ。
世の中には、食品以外にも健康に関する情報が様々ありますが、真偽のほどは不明なものも少なくなりません。
様々な情報を鵜呑みにするばかりでなく、自分に合った健康法が見つけられるといいと感じますね。
とりあえず、砂糖の大量摂取は身体に良くないということは明らかになりました。
一切砂糖を断つことは相当に難しそうなので、せめて摂取を控える意識を持つ。それだけでも少しは違うでしょう。
ファストフードが大好きなあなたに、もう1つ良い映画をご紹介!
「スーパーサイズミー」という映画をオススメします。
最近の映画ではありませんが、一言で言うとマクドナルドの商品を食べまくって暮らすと身体にどういう悪影響が出るか実験をしたドキュメンタリーになっています。
ちなみに、この映画を見てからファストフードには行かなくなりました。怖くて。
世の中には根拠も理論も何もなく「あれはダメだ」「あれを食べている人間はクズだ」などと言っているトンデモ医師がいます。(たくさん書籍も出しています)
そういう、根拠の分からないことを言われるより、実験スタイルの映画になっているので説得力がありますよ。
とりあえず、自分自身の身体・健康は食事によってつくられているのだということはよく分かると思います。
少なくとも、意識が少し変わることと思います。興味があったら観てみてください。
健康と食事の関連について考えるのは楽しいですね。
それでは、see you next t~ime♪