SLE関連 まとめ 患者の心得

腎臓病(CKD)のデータまとめ。メタボ・生活習慣病との関連・透析患者数

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最近、腎臓障害の勉強をしています。なまけサバイバーです。

 

これまた、なかなか難しいです。身近に透析一歩手前の状態になった方がいるので、腎不全になるとどういうことになるかがある程度は分かりますが、本当に辛そうです。

 

SLEの方は腎臓が障害されやすい特徴があるので、できる限り自己管理できる部分はして腎臓を守っていきましょう。

 

この記事を読むと腎臓病が他人事ではなく、自己管理をしっかりしなければマズイということが分かると思います。

  • 増え続けるCKD患者数●

 

最近、テレビや新閨などで目にするようになったCKDという病気をご存知でしょうか。

 

世界で統一した略語(CKD)であり、3力月以上続いて慢性化する数多くの腎臓病

を総称したもの

 

簡単にいうと、腎臓の働きが健康な人の6割以下に低下した状態をさします。

 

低下していなくてもたんぱく尿や血尿などがみられ、臂臓に何らかの異常がある状態を示しています。

 

日本のCKDの患者数は推定で1330万人、20歳以上の成人の8人に1人にあたり、この数字は70歳以上になると3人に1人まで増加します

 

日本で透析療法を受けている患者さんは、約31万人、毎年約3万8000人.か新たに透析療法を導入しています。

 

  • 透析患者が激増傾向●

 

日本では、1980年の透析患者は3.6万人、90年には10万人、2000年には20万人、2010年には30万人に増加しています。1980年と2010年を比較すると、なんと8倍です。

 

米国でも、透析患者数は増え続けていて、1980年の透析患者は5.3万人でしたが、90年には13万人、2000年に28万人、2010年には54万人と、30年間で10倍に増えています。

 

世界全体をみると、80年には15. 8万人でしたが90年には42万人、2000年には106万人、2010 年は 209 万人で、 30年間で13倍に増如しています

 

2012年の統計では、世界でもっとも透析患者数が多い国は

 

1位:米国62万136人

2位:日本30万1545人、

3位:ブラジル14万3497人ですから

 

日本は実は腎臓障害と透析患者数の多い国ということがわかります。それだけ長寿で医療が発展しているということでもありますが・・。

 

※ちなみに糖尿病はというと

 

2002年は約740万人、07年は890万人、12年は950万人。

 

2017年現在、HbA1cが6.5%以上となり、糖尿病が強く疑われる人は、12.1%。全国では約1000万人を超えました(2017年9月21日厚生労働省発表)

 

糖尿病よりも人数が多い割に、あまり認知も理解もされていない印象がありますね。こうなると、さすがに自分には関係がないと言えるほど遠い病気とは言えませんね。

 

  • メタボは危険因子

メタボリックシンドロームの状態になるとCKDを発症する危険性が、2倍以上高くなります。

メタポは、おなかの内臓のまわりに脂肪が蓄積した肥满(内臓脂肪型肥満)に加え、高血圧、高血糖、脂質代謝異常のどれかが、2つ以上ある状態です。

 

このメタボは、CKDを引き起こす最大の要因です。日本の疫学研究で、メタボリツクシンドロームのある人とない人のCKDの累積発症率を比較した研究があります。

 

それによると、メタボのない人のCKDの累積発症率は4.8%に対し、メタボのある人は10. 6%と倍以上に増えていた。

 

メタボリックシンドロームは、CKDを引き起こす最大の要因と言われています。

 

  • メタボリックシンドロームの診断基準●

 

メタボ因子(内臓脂肪型肥満、高血圧、高血糖質代謝異常)のうち、あてはまる因子の数と

発症率の関係をみてみると、1つと2つの因では差はありませんでしたが、3つの因子が

はまるようになると2倍近くに増え、4つののすべてがあてはまると3倍近くになり、累

症率は14. 8%に高まります。

 

高血圧と糖尿病は単独でもCKDを発症する大きな原因です。

メタボリックシンドローム発症の4因子すべてがあてはまる状態の方はCKDを発症する危険性が飛躍的に高くなるといえます。

 

血糖値を抑えるための知識まとめ。血糖コントロールと食事方法

 

ステロイド糖尿病を避けるために必要な知識まとめ。実際に血糖コントロール・測定してみた結果

 

 

日本透析医学会が実施している「わが国の慢性透析療法の現況(2012年)」によると、透析療法を導入した原因疾患でもっとも多いのは「糖尿病性腎症」で、全体の約45%を占めます。2番目は「慢性糸球体腎炎」で、3番目は「腎硬化症」です。

 

糖尿病になるような食生活を続けていると、必然的に腎臓病になりやすくなり、透析にと長りやすくなるという事実が浮き彫りになりました。

 

  • 高額な透析医療費●

 

透析の医療費は「透析患者を殺せ」発言をしたニュースキャスターのおかげで世間に認識されるようになったとは思いますが、実際はあまり知られていない事実のように思います。

 

透析は通常、週に透析は通常は週に3・4回、1回に4時間~5時間かかります。

 

1回血液透析を行うと医療機関には2万1950円が支払われる仕組みになっていて、月に13回行うと28万5350円になります。

 

ところが、日本では身体障害者1級や障害者医療費助成制度等により、最高でも月1万円の自己負担で済みます。

 

個人が負担しない部分の残りは税金でカバ—する仕組みになっています。

 

日本の人工透析患者数を考えると、このままでは社会保障費がたいへんなことになるのは火を見るよりも明らかですね。

 

このような現状を問題視した例のニュースキャスターが「透析患者は殺せ」と言い出したわけですね。気持ちは分からなくありませんが、かなりめちゃくちゃな意見だと思います。

 

この長谷川豊氏の発現の件は、また別の機会に書きたいと思います。今さら感がありますが、無視できる問題でもないですし。

 

  • 腎移植●

健康な人の腎臓移植するもの。

 

腎移植は健康な人に腎臓を提供してもらい、それを移植するというもの。移植がうまくいけば生活の制限はほとんどなくなり、健康な人に近い生活が可能になるという夢のような手術です。

 

  • 生体腎移植:健康な親族や配偶者など6親等以内の親族から腎臓の提供を受ける
  • 献腎移植:「日本臓器移植ネットワーク」に登録して亡くなった人から腎臓の提供を受ける

 

日本では生体腎移植のほうが多く、2012年のデータでは1417名が受けていて、献腎移植では心停止によるものが116名、脳死判定によるものが77名となってます。

 

1997年に「臓器移植法」が制定されて15歳以上の脳死移植が始まり、さらに2009年これが改正され15歳未満の臓器提供が可能になり、親族への優先提供なども可能になりました。

 

「日本臓器移植ネットワーク」に登録し、腎臓が提供されるのを待っている透析患者は平成28年1月現在1万2835名にのぼるとされている。

 

腎移植を受けるには、手術に耐えられる体力が必要ですが、これまでは難しかった肝炎や糖尿病、多発性嚢胞腎などを合併している人でも、問題なく移植を受けられるようになってきました。

 

腎移植1年後の死亡率は、生体腎で1.6%、献腎で3.1%です:透析を続けている場合の9 %

と比較すると、はるかに低いことがわかります。

 

移植を受けた患者さんは免疫抑制剤を飲み続ける必要があります。

 

  • 生体腎移植の増加の理由

 

かつては、拒絶反応の原因となるHLA抗原(組織適合抗原)という遺伝子の型が、提供者と合致していることが必要でした。しかし、最近では免疫抑制薬の進歩により、合致しない場合でも腎移植が可能になり、血液型が異なっていても可能となりました。

 

このため、夫婦間の腎移植が増えたことが、最近の生体腎移植の増加の理由になっ

ているそうです。

 

全国でも有数の腎移植を行っている東京女子医大の最近の統計では、移植した腎臓が5年間動いている割合は94%と、血液型が適合している場合の85%よりむしろよい結果になっています。

 

この理由は、新しい免疫抑制薬の効果のようです。移植がうまくいった場合は、健康な人に近い生活ができるようになります。

 

当たり前ですが、腎臓の機能を保つためにも移植後は健康的な生活を送ることが大切です。

 

腎移植を受けたあと、移植した腎臓がうまく機能しなくなることがありますが、その場合は透析療法に戻ることが可能です。

 

まとめ

 

勉強したことの一部をまとめました。

 

腎機能は低下してしまうと、基本的に戻すことができません。腎臓移植もなかなか簡単に行えるものではなくドナーが現れるのを何年も待っている方が多いのが現実です。

 

いかにして糖尿病や生活習慣病を防ぎ、健康な身体を維持していくかが今後の課題になると言えます。

 

現在、メタボの方、少しでも改善していかないと大変なことになりますよ。

 

というわけでデータ中心のまとめでした。

 

自分の健康は他人任せではなく、自分で管理しましょ!

 

腎臓関連の書籍を何冊か読みましたが、こちらの書籍が一番分かりやすかったです↓

 

 

 

 

 

 
腎機能が低下したときにすぐ読む本 (しっかりわかる新しい医療)
それではSee you next t~ime♪

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