暑くても元気!なまけサバイバーです^^
あなたはセカンドピニオンを考えたことがありますか?
僕は今まで全然なかったんですが、利用する機会があったので僕の経験と制度のご紹介をします。
セカンドオピニオンとは
セカンドオピニオンとは、現在かかっている主治医の診断や治療方針(ファーストオピニオン)の他に、主治医以外の専門医師の意見を聞くこと(セカンドオピニオン:第二の意見)によって、納得の上でより良い治療方針を自己決定できるようにするための制度です。
あくまで他の医師ならどのような治療法を考えるのかを確認するための制度ですね。
現在の医師の治療に疑問や不満がある場合はセカンドオピニオンではなく、転院・転医という対応になります。
しかし実際は、医師との関係性が悪化した場合や、医師のことを信頼できなくなった場合もセカンドオピニオンは利用されています。
そのような形でセカンドオピニオンを挟んでから転院する方も多いそうです。
本来の利用方法ではありませんが、カドが立たずに転院しやすくなりそうではありますね。
セカンドオピニオンの目的
セカンドオピニオンの目的は、第二の医師の治療方針・考え方を聞きに行くというもの。
そもそも意見を聞くための制度ですから、「診察」「検査」「治療」はしてもらえません。
現在、診てもらっている病院の主治医に「紹介状」を書いてもらい「医学的データ」を持参してセカンドオピニオンを受けるため、診察や検査は必要ないということです。
今後、セカンドオピニオンをお願いした先生に診てもらいたい場合は、転院という流れになります。
セカンドオピニオンのメリット
①現在受けている治療の利点・欠点を主治医以外の診察を通して、より良く理解することができる
②主治医の示す治療法以外の治療法が得られる可能性がある
③主治医以外の医師の意見も聞くことで納得の上で最適な治療を自身で選択するための判断材料が手に入る
といったところが大きなメリットとなります。
セカンドオピニオン言い出しにくい問題について
これはセカンドオピニオンあるあるだと思いますが、主治医に内緒でお願いできるわけではないことが悩みの種になることと思います。
先生を疑っているようで忍びないという心理が生まれやすいところですね。
しかし、勘違いしがちなことですが
セカンドオピニオンは主治医を裏切ることではありません。
当然ですが、信用していないと言っているわけではありあませんから、失礼にはならず躊躇する必要がありません。
アメリカでは
医師の方から「セカンドオピニオンを希望しますか?」と聞いてくれるそうです。
そもそもセカンドオピニオンのシステムは1970年代の終わりにアメリカで生まれたもので、本場ではそういうものだそうです。
そう考えると、医師に気をつかう必要がないということが分かりますね。
とはいってもどうしても言いにくい・・・そんな時は、紹介状なしで診察を受けたい病院に行くという手段もあります。
ただ、大きい病院の場合は紹介状なしの場合、5000円くらいお金がかかることが多いです。
また、今までの検査データなどを持ち出せないために新しい病院で一から検査をすることになります。
余計なお金や時間がかかってしまうことがデメリットになりますね。
新しい医師と相性が合うかどうかも分かりません。
そういった大変な事態になるくらいなら、最初からセカンドオピニオンをお願いして新しい医師との相性を確認したうえで転院したいと思えるなら転院するのがベストかなと感じます。
僕がセカンドオピニオンをお願いするに至った経緯
僕がセカンドオピニオンをお願いするに至った経緯を書いていきます。
SLEを発症し、1年9ヶ月経過しました。
実は半年前くらいから治療が全然進まず、望みの薄い治療をダラダラ続けている状態に陥っています。
そんな中、主治医とMr.RYUICHI(医師)から「八方塞がりです」と有効な治療方針が分からないとハッキリ言われました。
僕の場合は以前から
「難治性病態」
「こういう難しいケースはみたことがない」
と、ことあるごとに言われてはいましたが、さすがにショックは隠せませんでした。
もうダメなのか…と流石に落ち込みましたし、強い無気力にもなりました。
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自分の人生を預けている医師に「どうしようもできない」とハッキリ言われて心理的にキツかったです。
なにより、良くなる見込みのない治療を続け、徐々に悪化していくジリ貧な状況で在宅療養を続ける日々に耐えられなくなったというのが正直なところです。
このまま1ヶ月に1回の外来を継続していても、徐々に悪くなるだけで一生社会復帰ができないと判断し、セカンドオピニオンをお願いすることにしました。
あまりに先が見えない状況のせいで無気力になったり、辛いことが色々ありました。
もう色々と限界だったんだと思います。治療的にも心理的にも。
躊躇していたわけではありませんが、僕にはセカンドオピニオンの考えがなかったので、行動が遅くなってしまったかなと感じています。
いざセカンドオピニオンを依頼
都内の病院を色々と調べたところ、膠原病科の医師の人数も患者数も今の病院の数倍という素晴らしいと思える病院を見つけました。
さっそく病院に問い合わせ
「SLEでセカンドオピニオンの予約をお願いしたいんですが・・・」
「膠原病科はセカンドオピニオンはやってません」
えぇぇぇぇぇ!Σ(゚Д゚;
いきなり頓挫
「診察を受けたい場合は、紹介状を持って転院という対応をしてください」
ネット上にはセカンドオピニオンをやっていると書いてありましたが、やっている科とそうでない科があるそうです。
というわけで、目的はセカンドオピニオンですが、対応としては転院という方法しかないので主治医にそのまま伝えることにしました。
外来診察時
「先生、実は今セカンドオピニオンを考えています。都内でSLEの診察に力を入れているところがあるので、話を聞きに行ってみたいと思っています。」
「イイと思いますよ。私も有効な治療法があるなら知りたいですし。まぁ、ここと同じこと言われちゃうかもしれませんけどね。」
主治医は自分たちの治療に自信をもっているため、このような発言が出るのだと思います。
自信満々ですね。
「電話で確認したらセカンドオピニオンはやっていないというので、転院という形でセカンドオピニオンを受けて話を聞いてきます」
「そうなんですね。セカンドオピニオンと転院だと紹介状の書き方が変わるんですけど、転院の方で紹介状を用意しますね」
「よろしくお願いします。」
セカンドオピニオンをお願いした時、主治医がやや興奮気味になりましたが、特に嫌な感じになることもなくお願いできました。
ひと昔前では「他の医者に診てもらって戻ってくるなんてムシが良すぎる!」と怒る医師もいたそうですが、今はそういう時代ではありません。
今は、患者が治療を選ぶ時代です。医師も選ばれる時代になっていると言えます。
そもそも、制度として確立されていて患者がより良い医療を求めるのは当然の権利です。
セカンドオピニオンが当たり前の時代になっていますし、別に医師を裏切るというわけではありませんから、気にする必要はありません。
という流れで、僕の場合は主治医にはセカンドオピニオンが目的の転院と伝えて話を進めました。
こういう言い方にすると、新しい病院の治療や医師と相性が合わず「転院はやめておこう」となった場合に戻りやすいですしね。
膠原病の場合、医師との付き合いは長くなります。おそらく長いこと定期的に診察をしてもらうでしょう。
それに、入院ともなれば、それこそ命を預けるということになります。
そういう大事なパートナーですから、相性が悪い場合は躊躇なく、遠慮なくセカンドオピニオンを利用しましょう。
お金はかかりますが、新しい医師の方が良さそうだと感じられるのであれば、転院してしまいましょう。
ある意味、医師との相性は薬との相性よりも大事です。
さいごに伝えたい大事なこと
ちょっと辛口だけれど、現実的な話をします。
例えば身体を怪我して整形外科や整体に1年通っても治らない症状があるとします。
なぜ1年も通って治らないか、それはその担当者の能力では治せないからです。
治せる人が担当してくれたら数回で治るところが、能力がない人が担当した場合は一生治らない場合もあります。
これは整体や歯科などだけでなく、膠原病など内科の治療においても同様です。
ある病院ではA病院では風邪と診断されB病院では肺炎と診断されたのに、C病院では肺ガンと診断されたなんて話は珍しくありません。
治療の方針や考え方は医師や治療者によって大きく変わりますし、この認識をもっておくことは重要です。
医師との相性も大事ですが、本当に大事なのは自分自身の身体にあった治療を真剣に考えてくれ、話し合いながら治療方針を決めていけることだと考えます。
変に気を使って一番大事なことを見失わないようにセカンドオピニオンを有効に活用して後悔のないようにしていきましょう!
P.S.セカンドオピニオンとして新しい病院で診察を受けてきた結果報告
ま~た「このような難しいケースはみたことがない。かなり珍しい」
と言われたものの
今までにない治療方針を考えてもらうことができました。
治療のためには「入院が必要」と言われてしまいましたが
前の主治医の見立てとは違い、新たな治療が見つかりました
ということで、転院決定です。
新主治医
「この状態では、たぶん1つ薬を増やしただけでは太刀打ちできないと思うから、あまり期待しないで」
なんとも悲しいコメントではありますが、ハッキリ言ってくれる良い先生に巡り合えて幸せです^^
10回目の入院が、ほぼ決定してしまったことは残念ですが、新たな病院、新たな医師、新たな治療で現状のジリ貧悪化の日々を脱していきたいと思います。
一応、次回の外来時に血小板の数値が良ければ入院は免れますが…正直なところ期待はできません。おそらく記念すべき10回目の入院となるので、入院の準備をして次回の外来に臨みます。
たぶん緊急入院と言われるんだと思われます・・・
新しい病院の入院期間は全く読めないので、しばらく更新がなければ入院したと思ってくださいませ。
きっと元気になって帰ってきますね!
ではまた!