ITP/SLE男、なまけサバイバーです。
僕はSLEですが、出ている血小板減少症状から「難治性の重症ITP患者と同じレベル」と言われ続けています。
SLEであっても、僕のようにSLEらしい症状があまり出ず、ITP(特発性血小板減少性紫斑病)様の症状が出る場合もあるそうです。
この度、転院した先の病院で素晴らしい治療薬であるリツキサンを使用する機会を得たので、リツキサン使用レポートを公開!
僕のように重症の血小板減少症状に悩む難治性症例にとって「リツキサン」はかなり有効な治療になるため、近年注目されているとのこと。
う=ん・・・聞けば聞くほど人の名前(リツキさん)にしか聞こえなくなってくるのは僕だけだろうか。
それはさておき、そんな頼もしい「リツキさん」についての情報を公開します。
できるだけ詳細に記載しますが、ここが知りたいなどがありましたらコメントをください。
同じように血小板減少症で悩む方、リツキサンの使用を悩んでいる方のお役に立てますように!
血小板減少症(ITP)で悩む方必見!リツキサン使用レポート①
現時点での内服状況と血小板数値
①プレドニン20㎎(朝・夕10㎎ずつ内服)
②バクトラミン(抗生剤)朝:2錠
③ネキシウム20mg×1カプセル朝:1錠(胃薬)
④レボレード12.5㎎ 寝る前:3錠
⑤プラケニル錠200㎎ 朝:2錠
上記内服薬で治療を行っていましたが、血小板が1万以下の状態が3ヶ月続いています(常に生命の危機状態)
ちなみに3万以下の状態で半年になります。
徐々に状況が悪化してきたために転院・入院し、リツキサンでの治療を行うことになりました。
SLEやITP患者の標準的治療方針
●かなり期待できるリツキサンの効果●
主治医より
・通常はステロイドによって免疫を抑制して症状を落ち着かせる治療行う。
だいたいの患者はステロイド10㎎くらいで症状が落ち着くことが多い。
・ステロイドだけで効果がない場合は、免疫グロブリン療法を定期的に行って安定を図る。
これが標準治療になる。これはSLEではなくITP単体の場合でも同様とのこと
・上記の併用療法でも効果がみられず、病状が安定しない場合はレボレードやロミプレートという骨髄を刺激して血小板を強制的に作り出す薬を使用する。
近年、この薬が出てきたことによってステロイドをかなり減らせる方が増え、かなり有効な治療薬であると言われている。
・それでも効果がない場合は、免疫抑制剤を併用する。
効果が弱めのものとしてネオーラルやセルセプトという飲み薬がある。
・上記の治療をしても効果が乏しい難治性の患者に使用する薬がリツキサン
近年、非常に効果が高いと言われている薬としてリツキサン(RTX)という点滴薬が注目されている
これは強い免疫抑制効果が期待できる。
僕は④までやってみても全然効果がみられない難治症例なので、リツキサンでの治療を行うことになったとさ。
リツキサン治療の流れ
1週間に1度500mlの点滴を、2週間にわたり実施。
これを1クールとして、再度行う場合は半年後に実施。
評価期間:通常2ヶ月を評価期間とするが、早ければ2週間で免疫抑制効果がみられ始める。効果がみられるには個人差があり、半年くらいで効果がみられる場合もあるとのこと。
主治医
「リツキサンの効果が出てくれればステロイド(プレドニゾロン)はすごく減らしていきやすくなりますので、10㎎を目指していけると思います。(現在30㎎)」
●リツキサンの副作用●
薬剤師さんがしてくれたリツキサンの怖い説明
「リツキサンは抗がん剤になりますねぇ~」
(えっ?マジで?抗がん剤を身体に入れるって大丈夫なの?)
そんなサラッという事じゃないと思うんだけど・・・
リツキサンは副作用が少ない
リツキサンは点滴を滴下する30分前に副作用予防薬を飲んでおくことで概ね防げるという特徴があるので、副作用自体はあまりみられないとのこと。
主な副作用
熱発・身体のかゆみ・めまい・ふらつき・皮疹・頭痛などが起こりやすいそうだ。最悪の場合は死亡。
どんな薬にも副作用は必ずあることは承知している。とはいえ、抗がん剤という響きと、最悪の場合「死亡」という副作用を見てしまうと怖くなるものだ。
どれだけ強い薬を身体に入れるのだろうか・・・
リツキサン治療の流れと実際
- 点滴投与30分前に副作用を予防するための薬を飲む
- カロナール300㎎×1錠
- レスタミン錠10㎎×5錠
これらを飲んでおくことで副作用はかなり予防できるという。頼もしい限りだ。
30分後、僕の場合はステロイドの点滴をやった後にリツキサンという流れだったので、生理食塩水を30分程度かけて滴下
その後、いよいよ生理食塩水で溶いたリツキサンの滴下を開始。
リツキサン500㎎50㎖、生理食塩水500㎖
輸液ポンプを使用して、まずは1時間に25㎖というペースでゆっくり滴下をしていく。
最初の5分間は急激な副作用が出ないかどうかをみるため、バイタル測定をしながら経過観察。
特に異変がないので安心してナースは去っていった。
1時間後
再びバイタルを測定した際にも特に異変はなしだったため、今度は1時間で100㎖という速度に変更し、またバイタルを測る。
体温が36.5℃だったものが36.7℃になっていたくらいで不調はなかったんだけれど、
異常な睡魔が襲ってきていた。
ステロイドを飲む生活になってから睡魔に襲われることなどほとんどなくなっているので、明らかに薬の副作用だと分かった。
また5分様子をみて異変がないためナースは去っていった。
その後さらに「ねむねむ状態」に陥り、副作用が不安だのなんだの言っていた割に寝てしまった。
というより、映画のように眠り薬を盛られて強制的に眠らされてしまった感じだった。
1時間後、再び現れたナースに起こされてバイタル測定。
熱が37.0℃まで上昇、身体が熱く、だるくなってきた。
そんなことより眠すぎる。この時の僕は、徹夜明けくらいの眠さに襲われていた。
(頼む、身体もだるいし、寝かせてくれ・・・)
バイタル測定後、副作用が大丈夫そうなので、1時間に200ml滴下に変更。
すぐに眠りの世界に入っては30分ごとのバイタル測定ですぐに起こされるということを繰り返した。
(頼む・・・寝かせてくれい・・・)
その後、徐々に熱は上がり続けて37.2℃まで上昇。
身体がポッポと熱を帯びているのを感じた。そして身体が少し重ダルい。
もはや眠いからなのか、熱が出ているからなのか分からない。
リツキサンの副作用に眠気が出るとは聞いていなかったんですけど・・・と思いつつ。
【リツキサン終了後レポート】
約5時間ほどの時間をかけて1回目のリツキサンが終了した。
今の状態としてはとにかく身体がダルい。
点滴中はずっとベッド上でゴロゴロして過ごし、眠気が来てからはずっと寝ていた。
その割にかなり身体がダルいので、これが副作用なのかもしれない。
ちょっと心配だったけれど、起きた症状は多少の熱が出たことと、身体がだるくなったくらいで済んだことは喜ばしい。
最悪の場合は副作用で死に至る場合もあることを考えると全然たいしたことはない内容だ。
●眠気に関して●
後日確認したところ、前投薬のレスタミンの影響で強い眠気がでるとのこと。
リツキサンの点滴には眠気を催す作用はない。
リツキサンとは直接関係のない眠気が症状として一番強かったことで、「抗がん剤が入ってくるから不安だなぁ」と言ったことを感じる時間が少なく済んだのだと思う。
この眠気は必要なものかもしれない。
薬の副作用による起きていられないほどの協力な眠気は、初めて経験した。
学生時代の授業中は、フリスクを大量に口の中に頬張りながら意識を失っていたなぁ。
リツキサンのおかげで懐かしい記憶が蘇った(笑)
次回、リツキサンレポート②をお楽しみに!
それではsee you next t~ime♪