SLE関連 まとめ

全身性エリテマトーデス(SLE)の自己抗体 抗核抗体とは

投稿日:2016年5月31日 更新日:

まいど、ご訪問ありがとうございます^^なまけサバイバーです。

 

正直、自己免疫疾患とか、膠原病とか、難しすぎる。

読んでも理解出来なかったり忘れやすい。

 

そんな難しい膠原病について自分なりに分かりやすく解釈して、まとめておきたいと思います。

少しでも参考になれば幸いです。

 

 自己免疫疾患と自己抗体

自己免疫が病態に関与する疾患(自己免疫疾患)において、自己抗原に対する自己抗体が検出される。

本来、攻撃してはいけない自分自身の臓器や組織を標的に攻撃しちゃうようになってしまう。

 

自己抗体

 

①臓器非特異的なもの:ほぼ全ての臓器・組織を抗原とみなす。

 

②臓器特異的なもの :特定の臓器に発現する抗原に対応する。

 

膠原病は、臓器非特異的な自己抗体が出現する全身性の自己免疫疾患なので、全身に様々な症状が出るわけですね。

 

同じSLEの患者さんでも、出ている症状が全然違うということが起こるのはこういう理由からだと思います。

 自己抗体と関連疾患

自己抗体 陽性率の高い疾患
抗核抗体(ANA)

SLE(95~99%)

混合性結合組織病(100%)

全身性強皮症(80~90%)

リウマトイド因子(RF)

関節リウマチ(約80%)

シェーグレン症候群(約80%)

抗好中球細胞質抗体(ANCA)

顕微鏡的多発性血管炎(50~75%)

アレルギー性肉下種性血管炎(約70%)

Wegener肉芽腫症(約80%)

 

膠原病が疑われたときに、とりあえず検査してみようということでスクリーニング検査というものが行われます。

ANA RF ANCAは膠原病では陽性になることが多いので、膠原病を疑う場合にまず調べてみよう!となるわけです。

 

そして陽性になった結果を踏まえ、その他の検査と合わせて診断がつくということです。

 

SLEでみられる自己抗体

自己抗体の種類 抗体名 特徴 陽性率
抗核抗体 抗dsDNA抗体 SLEに特異的 60~80%
抗Sm抗体 SLEに特異的 20~30%
抗DNA-ヒストン抗体(LE因子) SLEに特異度が高い 60~70%
抗SS-A抗体 シェーグレン症候群 30~40%
抗SS-B抗体 シェーグレン症候群に特異度が高い 5~15%
抗U1-RNP抗体 混合性結合組織病 30~50%
その他の自己抗体 リウマトイド因子(RF) リウマチ 15~30%
抗リン脂質抗体 抗リン脂質抗体症候群 10~30%
抗リンパ球抗体 リンパ球減少の原因 5~20%

抗核抗体の基準値:40倍未満で(-)

 

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