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脾臓摘出手術レポート③3日目ITP 血小板減少患者

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血小板減少患者の脾臓摘出手術レポート3日目

 

朝4時

 

ウトウトすることもなく、首の痛み・腹部の痛みに悩まされたまま4時を迎えた。本当にここは地獄なんじゃないか・・・

 

「もうダメだ!もう無理!」

首の辛さや精神的苦痛が限界に達してしまった瞬間、ハッキリと言葉にして動き出した。

腹部はもちろん痛い。ただ、それ以上に困ったことは首の不快感・痛みが限界に達してしまったことだ。

 

居ても立っても居られないので、無理やり起き上がってみる。

すると、血圧がグンと下がった感じで頭がクラっとし、少し気持ち悪くなった。

 

全体的にかなり嫌な感じはするものの、少しだけ楽になれた瞬間だった。

わずか5分くらいの時間ではあったものの、寝たきり状態を少しでも回避できたことで気分的にも少し良くなった。

 

が、

 

すぐに気分が悪くなり、横になった。

やはり起き上がると気分が悪くなるらしい。

 

【腹腔鏡手術後の肩の痛み】

 

腹腔鏡手術の後は肩の痛みに悩まされる人が多いそうだ。

これは横隔膜神経を刺激されることが原因だそうだけれど、これがまたすごく厄介。

 

この痛みはマッサージをしても全然楽になることがなく、とにかく痛い。

場所としては鎖骨のくぼみ周辺になるんだけれど、肩がこっているような違和感や不快感と違って神経痛なので耐えがたい痛みだ。

 

これのせいで寝ているだけでも肩がすごく痛く、動かそうとしても何もしなくても痛いので本当に最悪だった。

 

【車椅子へ】

 

6時

再び訪れた限界

 

ということで車椅子に座ることにした。

 

「夜勤者が少なく、何かあったら対応できなくて困る」

と言われながらも、ぜったい大丈夫と言いはって無理やり車椅子に乗らせてもらった。

 

もう首も精神も限界に達していたのだ。

お腹と首の痛みに耐え、無理やり起き上がり車椅子に座ってみたらすごく楽だった。

 

肩もお腹もすごく痛いし車椅子自体は窮屈で楽ではなかったんだけれど、とにかく首がラク~。

もう横になりたくないという気持ちから頑張って座っていたけれど、30分くらいで体力の限界を迎えてベッドに戻った。

 

かなり疲れたけれど、座れただけでもありがたかった。

 

【朝食】

 

2日ぶりの朝食は、見慣れたいつもの普通食。

味噌汁とほうれん草の漬物、厚揚げというシンプルなメニュー。特別嬉しい内容のものではなかった。

 

とはいえ2日間も絶食しているので相当にお腹が空いている。

薄味の味噌汁を飲んだ時点で「この世にこんなにうまいものがあるのか」とうますぎて感動した。

 

やることがない長い夜を過ごしたこともあり、食事をむさぼるように食べた。

 

その結果

 

「腹が痛い・・・」

一気にがっついて食べてしまったからか、強烈な腹痛に襲われた。

 

両肩の痛みに加え、お腹の強烈な痛みまで追加されてしまった。

さらに寝ても座っても立っていても痛みが変わらないという最悪の事態に陥った。

 

「久々の美味い食事の後は、この仕打ちか・・・一体何重苦なんだ・・・」

お腹と肩が痛すぎて横にもなれず、立ったまま時間を過ごすことになった。

 

この時点で8時

テレビを観ることもできず、なにもやることは無いのに激しい苦痛があるのだからたまったものではない。

 

何もやれることがない状態で、ひたすら医師が来てくれるまで待たなければならないことがとにかく辛い。

 

【外科医登場】

ひたすら痛みに耐えながら立ったり座ったりしながら待ち続け、9時頃に外科医登場。

 

9時

 

外科の女性医師が様子を見にきてくれた。

 

「術後はねぇ、お腹痛かったり、肩が痛い人多いんですよねぇ~。よくあることですよっ」

 

「ごはんはゆっくり食べないとお腹がビックリしちゃうから、よく噛んでゆっくり食べてくださいね~」

 

「もうね、今日からごはん始まったからね、あとはどんどん動いてください。どんどんね。デイルームとか行っちゃっていいからね」

 

こちらの身体状況をまったく考慮してくれていないコメントにガッカリしたものの、外科的にはどんどん動いた方がいいとのこと。

なかなかサラッと厳しいことを言われた。

 

寝ていても起きていても同じ程度に痛いので、気を紛らわせるためにも少しずつ歩くことにした。

ベッドから起き上がる動きは、最も腹筋に負担がかかるので強い痛みを感じる。

 

立ったままの姿勢でいたり、歩いている最中はそこまで痛くないということが唯一の救いだった。

 

【ガスと腹痛】

 

その後、不快感が強いためバルーンカテーテルを抜いてもらい、ナースステーションそばのケア室から元の大部屋に移動になった。

元の大部屋に移動できた途端に、生還できたという実感から感情が崩壊した。

 

とにかく不安で怖くてたまらなかった。そして、痛くて辛くて仕方なかったから、感情が抑えられなかったんだと思う。

そのタイミングで妻が面会に来てくれたから涙が溢れて止まらなくなった。

 

「帰ってこられて・・・本当に良かった・・・」

 

相変わらずお腹と肩が痛くて辛い状況には違いなかったが、妻が話し相手になってくれたり、肩をもんでくれたりしてくれたおかげで気が紛れた。

 

こうして辛すぎる身体症状・時間を乗り越えることができた。

 

4日目に続く

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